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院長ブログ 2017年6月 2ページ目

赤ちゃんを産湯ですぐに洗らってはいけない、、、


医療ドラマなどで出産直後の赤ちゃんを産湯につけるため、「生まれた~スグにお湯をたくさん用意して!」といった場面や漫画などでは産湯につけてる場面をよく見ているためか、出産した赤ちゃんは産湯にすぐにつけないといけないような刷り込みがされているのではないでしょうか!?

産湯の目的は生まれたての赤ちゃんは、お母さんのお腹にいたときに羊水内で皮膚に胎脂(たいし)が付いてたり、出産の過程で血液などが付いているため、これらを洗い落として清めるのが目的のようです。
以前では特に感染症予防という目的があったため、感染症予防薬を産湯にいれているときもあったようです。

あと、ドラマである「ありったけのお湯」は赤ちゃんの体を洗うためだけでなく母体や機材の汚れを洗い流すための目的もあるようです。

産湯を使わないほうがいい

なぜ???

出産してスグに産湯を使うと、実は赤ちゃんに様々なマイナスの要因を与えることになるからです。

1、赤ちゃんを温めることで、エネルギー消費を高めてしまう(体力保存)。
2、皮膚を擦ることで皮膚表面を傷めてしまう危険性がある(細菌感染予防)。
3、皮膚の保護に重要な胎脂を洗い流してしまう(免疫抗体保存)。
4、沐浴後には全身が濡れており、低体温となる危険性がある。


特に重要なのは胎脂を洗い流してしまうことです。
<胎脂の成分は>
10%が脂質(分岐脂肪酸コレステロールエステル)
10%が蛋白質
80%が水分

胎脂は白っぽいクリームのような脂肪分で、生まれたての赤ちゃんには胎脂が身体はもちろん頭や顔にもべったり付いて、赤ちゃんの肌が痛まないためのバリア的な役割をしてます。

胎脂も時間経過とともに減ってくると、外気など様々な刺激によって肌のトラブルが生じやすくなってきます。肌トラブルは先天的要因もありますが、少なくても胎脂によって生まれたての赤ちゃんの肌トラブルをある程度防ぐことが出来るといわれています。

アメリカなどでは出生後に産湯を使わず、血液等の汚れを取るだけのドライテクニックが主流で、出生後はなるべく赤ちゃんに手をかけず、自然な状態に保つこと目的としています。

ドライテクニックにしても特に新生児の感染症の発症率が上昇したとの証拠もないそうです。
逆にむしろ、ドライテクニックにして他の要因も含め、発症率が低下してるそうで、産湯を使わないことのほうが赤ちゃんにとって様々な利点があることが解明されてきました。

そのため最近の日本の多くの出産される病院でも産湯を使わないドライテクニックを取り入れているところが増えているそうです。

これから出産をされる予定の方は、担当されるお医者さんに聞いてみることをお勧めします。

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虫歯は、大病の元??

歯周病

虫歯菌は虫歯を作る原因だけではではなく、大病に繋がってしまうことも。
以前から、虫歯菌の原因であるミュータンス菌が虫歯以外の病気を発症することになるのではないかと言われていました。

それが、2012年に横浜市立大学・浜松医科大学・大阪大学のチームが研究し発表されたのが、ミュータンス菌が原因で「潰瘍性大腸炎」を引き起こすリスクが4倍以上なるとのことです。

潰瘍性大腸炎とは、何らかの原因によって大腸の粘膜が炎症を起こしただれや潰瘍が起こる病気です。
症状の多くが肛門近くで始まり、その後、結腸の奥に炎症が広がっていきます。

一般的にこの病気を患うと下痢や血液を含んだ軟便が続き、発熱や体重減少といった症状が表れます。
現在、この病気を完治させるのは難しく、症状が悪化するのを抑えるしかなく、患ってしまったら病気と上手に付き合うしかないのが現状です。

また、疲れや不摂生な生活習慣によって免疫力が低下した際に悪化しやすくなるとも言われています。

このように虫歯菌は虫歯以外にも厄介な問題を引き起こします。



虫歯を無くすために

1、食べたらはみがき

2、歯だけでは無く歯茎(はぐき)もきちんと磨く

3、自分にあった歯ブラシを選ぶ

4、定期的に歯医者で自分の歯をチェックしてもらう


 

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虫歯の感染源は親???

虫歯


虫歯とは歯についた歯垢に、虫歯菌が付いて食べかすの糖分を栄養素として、酸を作って歯のエナメル物質を溶かすことです。

ではその虫歯菌の元凶となる菌が存在し、その原因菌が「ミュータンス菌」です。
しかし、虫歯の原因菌であるミュータンス菌は生まれたばかりの赤ちゃんはもっていません。

それではいつ赤ちゃんがミュータンス菌に感染してしまうか!?
良くあるのが、ミュータンス菌に感染しているお父さんお母さんが食事中などに、自分の使ったハシやスプーンを使って食べ物を食べさせたり、大きくて赤ちゃんが食べにくいからと食べ物を口で砕いたり冷ましたものを、分け与える行為です。

これらの行為によって、虫歯菌の全くなかった赤ちゃんに大量のミュータンス菌を与えてしまうことになります。

特に3歳まで(正確には乳歯が出来上がるまで)は、口の中の「常在菌」がまだ定まっていないため、最も虫歯菌に感染しやすい時期といえるのです。
そのためこの時期にミュータンス菌に感染すると一気に虫歯菌が口の中で増殖します。

逆にこの時期にミュータンス菌の感染予防を極力入れないようにすれば、その後の成長で常在菌が口の中を守ってくれます。
3歳までに虫歯菌に感染しないことはとても重要なのです。



虫歯菌を増やさないための予防方法

1、お父さんお母さんの口腔内治療および歯のクリーニング

2、子供とハシやフォーク、スプーンを共有しない

3、糖類の多い食べ物を控える

4、幼児期の口腔内ケアが必要



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