院長ブログ

サッカーにおける怪我の種類と原因、予防方法


どんなスポーツでも怪我は付き物ですが、場合によっては選手生命が危うくなる大怪我も潜んでいます。若い頃に将来有望と期待されていても、怪我によって夢や競技人生を絶たれる人も少なくありません。怪我をした本人が一番苦しいですが、周りの人にとっても怪我は良いものではありません。
私自身もサッカーをしていて怪我はたくさんしました。
その経験をもとに今回はサッカーにおける怪我と対策を紹介します。




怪我の原因と予防



怪我には様々な種類があります。特に成長期にはどうしても身体の成長と筋肉や骨とのバランスが崩れやすく怪我をしやすい時期です。しかし、多くの怪我には原因があり、そしてリスクを減らせる予防法もあるので覚えておきましょう。

怪我の原因

・ 使いすぎ(オーバーユース)
最もありがちなのがオーバーユースです。いわゆる「使いすぎ」です。サッカーであれば下半身、特に「膝」に負担がかかりやすいため、疲労が溜まったまま続けているとどうしても怪我につながってしまいます。

・ ウォーミングアップとクールダウンの怠り
スポーツ全般にいえることですが、身体が温まらないうちに過激な動きをすると血行が不十分で筋肉や関節は柔軟な動きができず、怪我につながってしまいます。
クールダウンも同様に、怠ることで疲れが残ってしまって悪循環につながります。ウォーミングアップよりも軽視されやすいので最後まで入念に行いましょう。

・ 姿勢・フォーム
ウォーミングアップ、クールダウン、ストレッチなどしっかりやっているのに怪我をしてしまう、そんな人も少なくないはずです。サッカーで言えば走ったり、ボールを蹴る、スローイングする時などの姿勢やフォームが悪いと知らず知らずのうちに身体に負荷をかけてしまうことになります。

・ 練習環境
自分の身体のことも大事ですが、練習環境をきちんと整備しなければ怪我につながってしまいます。デコボコしたグランドであれば捻挫などが起きても当然です。きちんと整備されたグラウンドがあってこそ十分なサッカーの練習や試合ができます。グラウンドや道具なども大事に扱いましょう。


予防法

・ 筋肉
怪我を予防するためには自分の身体に適した筋肉をつける必要があります。筋肉があることで身体の支えになったり、衝撃を吸収してくれる役割があります。しかし、筋肉のつけ過ぎも怪我につながるので注意しましょう。

・ 休息や栄養
疲労の蓄積が続くとプレーに支障が出るのはもちろん、身体にも負担をかけることになります。また、一人では難しいですが食事を始めとする栄養の補給が摂れている人とそうでない人とでは大きな差となります。





サッカーで起きやすい怪我の種類

捻挫

骨折

肉離れ

靭帯損傷
腰痛症
オスグッド(成長痛)
グロインペイン(鼠径部痛症候群)


靭帯の怪我は手術が必要となり、時によっては選手生命にも影響する大怪我になりかねません。接触プレーの多いサッカーは特に注意しなければいけません。



怪我をしないのも能力の一つ


やむを得ない怪我もあるかも知れませんが、基本的には怪我をする本人に原因があります。これも立派な能力の一つで、いくらサッカーが上手くても怪我ばかりをして練習や試合に出れない選手は残念ながら一流とは言えません。

現実から逃げない



怪我を治すことも大事な練習です。この時期にしかできない、怪我を経験した人にしかできない期間でもあります。練習や試合に参加できないことは残念ですが、焦らず「今何をすべきか」を考え、1日でも早く復帰し、以前よりもさらに活躍できるようにしましょう。




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